皮膚科医は、色についてもっと勉強しなければならない

皮膚科医は、色について、もっと勉強しなければならない

　私が皮膚科医局に入局した頃のお話です。ある日、医局会で病院での皮膚科の診察室のあり方について議論していました。新設の病院で皮膚科の診察室が、窓が北向きの部屋に配置されそうになったため、医局より要望を出して、日当たりの良い南向きの部屋に変更してもらったという話でした。発疹を観察するには、十分な太陽光が必要だと考えた訳です。その頃、色に関して十分な知識がなかった私は、なるほどと感心して聞いていました。しかし、十数年後、これは全くの間違いであることに気づきました。正しくは、全く窓のない太陽光の入らない部屋にすべきだったのです。何かとんでも理論のように聞こえるかもしれませんが、間違いなく、これが正解です。何故これが正しいと言えるのかを、順を追って御説明したいと思います。

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